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日中首脳会談「経済分野などで協力」確認

2018年10月26日 15:43
日中首脳会談「経済分野などで協力」確認

中国・北京を訪問している安倍首相は26日、李克強首相と会談し、日中関係のさらなる発展に向け、経済などの分野で協力していくことを確認した。

会談で両首脳は「競争から協調へ」をキーワードに、日中関係を新たな段階へと押し上げていくことで一致した。

安倍首相「競争から協調へ。日中両国の関係は、今まさに新たな段階へと進みつつあります。」

中国・李克強首相「反グローバル化の傾向が進んでいる。両国は、国際社会に影響ある国として積極的に自由貿易を守るべき」

会談で両首脳は、日中関係の発展に向け、競争から協調へ転換すること、パートナーでありお互いに脅威とならないこと、そして自由で公正な貿易体制を発展させることを確認した。

この自由で公正な貿易体制という部分だが、中国としては米中貿易戦争が激しくなる中、日本と足並みをそろえて保護主義を強めるアメリカをけん制したいという思惑もある。

一方、日本としては、中国との関係を改善させることで、北朝鮮の非核化、拉致問題への協力を取り付けたい狙いがある。会談では、朝鮮半島の非核化に向けて、日中両国が緊密に連携していくことで一致した。

また、26日は、日中の企業トップら1000人以上が参加する経済フォーラムが開かれている。第三国へのインフラ整備など50を超えるプロジェクトを進めることで合意し、日中の新たな協力関係を印象づけた。

会談ではさらに、2011年の東日本大震災以来続いてきた日本産食品に対する輸入規制について、李首相が緩和の検討を表明したという。