米、チェチェン共和国トップらを制裁対象に
アメリカのトランプ政権は20日、人権侵害に関与したとして、ロシア・プーチン大統領に近い関係とされるチェチェン共和国のトップら5人を制裁対象に追加したと発表した。ロシア側が反発していて、対抗措置に出る可能性もある。
アメリカ財務省によると、新たに制裁の対象となったのはロシア人ら4人とチェンチェン共和国のカディロフ首長。アメリカにある資産が凍結される他、アメリカ人との取引が禁止される。
カディロフ首長はプーチン大統領に近い関係とされる人物で、反体制派の一人を自ら拷問した他、殺害を指示した疑いがあるという。
今回の措置は、ロシアで人権侵害を行った者に制裁を科すというアメリカ独自の法律に基づくものだが、カディロフ首長は早速、自身のインスタグラムで、「私はアメリカの銀行に口座を持っていたのか」などと、アメリカを揶揄(やゆ)するように反発している。ロシアが対抗措置を取る可能性もある。