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辞任のスパイサー報道官「慰留も固辞した」

2017年7月22日 11:59

 アメリカ・トランプ政権の顔を担ってきたスパイサー報道官が21日、突如、辞任した。人事をめぐり大統領と衝突したとみられる。

 辞任したスパイサー報道官は、政権発足の時からスポークスマンを務めているが、失言も多く、トランプ大統領は表だって不信感を示していた。ニューヨークタイムズ紙によると、新しい広報部長の人事をめぐって大統領と対立し、「その任命は重大な間違いだ」と猛反発して辞任したという。

 スパイサー氏は報道番組で、トランプ大統領から慰留されたものの、固辞したことを明らかにした。

 スパイサー氏「何度もやりとりして、私の辞任の申し出が政権の最大の利益になると大統領は理解した」

 トランプ大統領はツイッターで、スパイサー氏について「すばらしい人物だ」と評価する姿勢を見せたが、わずか半年での報道官の辞任は、政権の混乱を象徴する出来事といえる。