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首相「北抑止のため米と具体的な行動を」

2017年5月29日 16:35
首相「北抑止のため米と具体的な行動を」

 北朝鮮の弾道ミサイルの発射をめぐる日本政府の反応は以下の通り。

 安倍首相は国会で、北朝鮮に対して「アメリカとともに具体的な行動をとっていく」と述べた。一方、具体的な行動がなんなのかは言及を避けた。

 安倍首相「北朝鮮を抑止するため、米国とともに具体的行動をとってまいります。韓国をはじめ、国際社会と緊密に連携しながら、高度の警戒態勢を維持し、国民の安全確保に万全を期してまいります」

 今回のミサイル発射について外務省幹部は、タイミングや短距離ミサイルであることから「技術的な向上というよりは、挑発的な行動だろう」と話している。また防衛省幹部は「ミサイル発射がいつでもあるんだということを見せる狙いがある。圧力、圧力といってもどうせ何もやらないでしょと足元を見ている」と話している。

 また岸田外相はアメリカのティラーソン国務長官と電話で会談し、防衛態勢と能力の向上を図るべく具体的行動をとることで一致した。

 こうした中、中国政府で外交を統括する楊潔チ国務委員が来日した。国家安全保障局の谷内局長と会談するほか、安倍首相との会談も調整しているということで、政府は北朝鮮への圧力をさらに強めるよう要請する方針。

 与党内には今回のミサイル発射は中国に対し、G7の圧力強化に足並みをそろえないようけん制したのではないかとの見方も出ている。

 ★楊潔チ氏の「チ」は、竹かんむりの下にがんだれと「虎」