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有事の「予備自衛官」早めの勤務開始可能に

2016年7月29日 16:23

 政府は有事の際などに一時的に自衛官として活動する「予備自衛官」などについて、命令で定めた日よりも早く現地に到着した場合でも、勤務を開始できるようにする政令を閣議決定した。

 「予備自衛官」と「即応予備自衛官」は普段は他の職業に就きながら、有事の際などには、自衛官として活動するもの。これまでは災害が発生した場合でも、移動時間などを考慮し、招集命令を受けてから5日以上たたないと自衛官として勤務を開始できないことになっていた。

 このため今年4月の熊本地震の際にも45人の即応予備自衛官が早期に現地に到着したにもかかわらず、数日間、勤務ができない状態となっていた。

 中谷防衛相は今回の政令について「せっかく早く来ても仕事をすることができないので日にちを短縮するためにとった措置だ」と述べ、「(災害時などは)できるだけ多くの隊員が作業できるようにしていくべきだ」と強調した。