政治とカネを巡ってまた新たな問題が浮上した。衆議院の予算委員会で野党側は、望月環境相と上川法相が補助金を交付された企業から法律で禁止されている期間中にもかかわらず献金を受けていたと追及した。国会記者会館から竹内真記者が中継する。

　今回のケースは辞任した西川前農水相と「同じ構図だ」との指摘に対し、望月環境相は「補助金の交付は承知していなかった」と釈明した。

　民主党・後藤祐一議員「これ、西川前農水大臣と全く同じ構図です。違法献金です。つまり補助金交付決定から１年以内の献金を禁じた政治資金規正法違反ではないか」

　望月環境相「指摘を受けるまで、このような補助金の交付決定を受けていることは承知しておりませんでした」

　これに先立つ会見で望月環境相は、「知らずに寄付を受けていたので法に抵触しないと考えている」と述べた上で、指摘された献金の１４０万円はすでに返金したことを明らかにした。

　また、上川法相も同じ企業から問題の期間に６０万円の献金を指摘されたが、「補助金をもらっていたことは全く承知していなかった」と述べ、今後、調査する考えを示した。

　一方、西川前農水相が国から補助金を受けていた木材加工会社から顧問料を受け取っていた問題で、民主党の後藤議員は国会議員に義務づけられている所得の報告をしていないと指摘した。その上で、西川前農水相の参考人招致を求めた。