西川農水相は２３日夕方、政治資金規正法に違反する疑いのある献金を受けていた問題などで国会審議に影響が出ることは避けたいなどとして辞表を提出し、安倍首相が受理した。後任には林芳正前農水相が起用された。

　西川氏「私がいくら説明しても分からない人には分からないということで、私は農林水産大臣を辞任するように辞表を出してきました」

　安倍首相は２３日午後５時５０分頃、記者団に対し「任命責任は私にあるので国民におわび申し上げたい」と自らの責任を認め、陳謝した。

　安倍首相「先ほど、西川農林水産大臣から辞表を受けとりました。自らの問題で国会や内閣に大変迷惑をかけている。また、自らの問題で大切な審議時間を費やしている中で、辞任したいと申し出があった。このような形で急な辞任となってしまった。任命責任は私にあるので、国民の皆様におわび申し上げたい」

　また、安倍首相は西川氏について「大いに力を発揮していただいたので残念だ」とした上で、後任の林氏については「政策の現状に精通しているのでまったく遅滞はないと思っている」などと述べた。

　ただ、安倍首相は献金の問題などが指摘されても西川氏を擁護してきただけに、今後の予算審議などに影響が出ることは避けられそうにない。