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口永良部島、マグマ供給か 火砕流の恐れも

2014年8月7日 11:01

 3日、約34年ぶりに噴火した鹿児島・口永良部島について、地下から新たなマグマが供給されている可能性があることがわかった。今後、新たなマグマが関与した噴火が発生した場合、火砕流が起こることもあるため、気象庁は警戒を呼びかけている。

 口永良部島の新岳では3日昼過ぎ、約34年ぶりとなる噴火があり、噴煙が一時800メートル以上まで上がった他、島の広い範囲に火山灰が降った。

 気象庁が行った現地調査で、この火山灰などの成分分析をしたところ、地下から比較的新しいマグマが供給されることを示すデータが見つかったという。地下から新しいマグマが供給されている可能性が高まったことで、今後の噴火が発生した場合、火砕流が発生する恐れがあるという。

 気象庁によると、口永良部島では3日の噴火以降、新たな噴火の発生はなく、火口からは白色の噴煙が上がっている。気象庁は、火口から2キロの範囲では、大きな噴石に警戒するとともに、火砕流の発生にも警戒を呼びかけている。また、台風11号の接近で雨の日が続くため、土石流にも注意が必要。