上村愛子選手“ラストラン”地元で有終の美
今シーズン限りでの引退を表明した女子モーグルの上村愛子選手(34)が、地元の長野県白馬村で行われたフリースタイルスキーのモーグル全日本選手権に出場、現役最後のレースに臨んだ。
オリンピック5大会連続入賞の上村選手が笑顔で迎えたラストラン、平日にもかかわらず多くのファンが集まった。
上村選手「今日が最後なんだなと感じていました」
フリースタイルスキーのモーグル全日本選手権、27日午前中に行われた最初のレースでは、モーグル界を引っ張ってきた第一人者らしく圧巻の滑りを見せた上村選手、最高得点(22.51)をマークして予選を突破した。
母・圭子さんも見守る中で迎えた決勝のレース、まずは第1エアで「ヘリコプター」を見せると、世界の舞台で戦い抜いてきた得意のターンを刻んでいく。第2エアでは「バックフリップ」を決め、ガッツポーズでフィニッシュラインを越えた上村選手、23.81の得点で2年ぶり8回目の全日本選手権優勝を飾り、長野オリンピック以来、注目され続けた競技生活の最後も「愛子スマイル」で締めくくった。
上村選手「すごく幸せだなと思います。平日なのにすごくたくさんの人が応援に来てくれて、自分が一生懸命やってきたことをこんなにたくさんの人が温かく見てくれたことが、すごくうれしかったです」