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JR北海道、レール異常放置箇所は267

2013年9月25日 11:54
JR北海道、レール異常放置箇所は267

 JR北海道がレールの異常を放置していたことが明らかになった問題で、放置箇所が新たに170か所近くあることがわかった。国土交通省は25日、監査員を増員して特別保安監査を続けている。

 JR北海道によると、レールの異常が確認された97か所の緊急点検の報告書を国交省に提出後、社内でチェックをしたところ、函館線など新たに170か所で基準値を超えていることがわかった。放置箇所はこれまでの97か所から267か所と大幅に増え、その影響で、24日夜から25日朝にかけて特急列車2本と普通列車14本が運休または部分運休した。

 JR北海道は、道内170か所の緊急補修作業を24日夜から行い、25日午前9時半までに全ての作業が終了したということだが、調査が継続中で、基準値超えのレールはさらに増える可能性があるという。

 一方、レールの異常を97か所放置していた問題を受け、25日もJR北海道の本社に国交省の監査員らが入った。また、室蘭保線所にも特別保安監査が入り、聞き取り調査を進めている。

 国交省によると、25日は監査員を24日の9人から20人に大幅に増員し、対象もJR北海道の全ての支社に拡大して、異常を放置した期間やいきさつなど全社的な安全管理体制を調査するとしている。