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「平成の鬼平」中坊公平氏が死去 83歳

2013年5月5日 23:29
「平成の鬼平」中坊公平氏が死去 83歳

 「平成の鬼平」とも呼ばれ、社会派弁護士として知られた元日本弁護士連合会(日弁連)会長の中坊公平氏が死去した。83歳だった。

 関係者によると、中坊氏は3日午前8時頃、心不全のため、入院先の病院で死去した。中坊氏は、多くの乳幼児に被害を出した森永ヒ素ミルク事件で被害者弁護団長を務めた他、巨額の消費者被害を生んだ豊田商事事件では破産管財人となった。また、香川・豊島の産業廃棄物問題では住民側に立ち、解決に取り組んだ。

 1990年から2年間、日弁連会長を務め、1996年には破綻した旧住宅金融専門会社(住専)から引き継いだ債権回収にあたる住宅金融債権管理機構の社長に就任したが、その後、不適切な回収が発覚し、弁護士を廃業していた。