１９日に死去した大相撲の第４８代横綱・大鵬、納谷幸喜さんの告別式が３１日午前、東京・青山葬儀所で営まれた。

　３１日午前１０時から営まれた告別式には、相撲界の関係者や各界を代表する顔ぶれが参列した。史上最多３２回の優勝を誇った昭和の大横綱・納谷さんに、横綱・白鵬関や、納谷さんと親交のあった黒柳徹子さんが、お別れの言葉を述べた。

　黒柳さんは「あなたは日本中の子供たちに天才でも努力しているんだ、ということを教えてくださいました。あなたの稽古場でごちそうになったちゃんこ鍋がおいしかったのは、あなたの明るい笑顔があったからです。私たちは、強い横綱がいらしたということを忘れません」と弔辞を読んだ。

　喪主で妻・芳子さんは「最後まで横綱として、立派に戦い抜きました。お父さん、お疲れさまでした。ありがとう」と挨拶をした。

　この後、納谷さんのひつぎを乗せた車は東京・両国国技館など思い出の地を回り、斎場へと向かった。