３０日の東京株式市場で、日経平均株価は３営業日連続で値を上げた。終値は先週末比６８円８０銭高い８６３５円４４銭。

　先週末のアメリカやヨーロッパの主な株式市場は、ドイツやフランスの首脳らがユーロ圏を守ることで合意したことを受けて経済不安が後退し、株価が軒並み上昇した。この流れを引き継ぎ、３０日の東京株式市場で日経平均株価は上昇して取引を開始した。しかし、３０日朝に発表された６月の鉱工業生産指数が市場の予想を下回ったことなどから、株価の上昇は限定的だった。

　また、午後に発表された「新日鉄」の１２年４～６月期の決算が大幅な最終赤字だったことから、他の企業の業績悪化についても警戒感が広がり、日経平均株価は上げ幅を縮小、一時８６００円台を割り込む場面も見られた。

　東証１部の売買代金は概算で８７１５億円、売買高は概算で１４億４９２１万株。