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NY株125ドル高 ギリシャ懸念後退

2012年5月30日 8:32

 29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、ギリシャのユーロ圏離脱に関する不安がいったん和らぎ、ダウ平均株価は前営業日比で120ドル以上値を上げて取引を終えた。

 ギリシャでは一部の世論調査で緊縮財政を支持する新民主主義党の優勢が伝えられたことから、市場におけるギリシャのユーロ圏離脱への懸念が和らいだ。さらに、アメリカの住宅価格の指数が改善したことも受け、ダウ平均株価は前営業日比125ドル86セント値を上げ、1万2580ドル69セントで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前営業日比33.46ポイント高い2870.99で取引を終えている。

 しかし、ギリシャの再選挙の行方が不確定であることや、スペインの債務問題に対する懸念が広がっていることから、市場関係者は「重たい雰囲気が続いている」と話している。

 また、インターネット交流サイト「フェイスブック」の株価は前営業日比9%値を下げ、28ドル84セントと上場以来の最安値となった。公開価格の38ドルから約25%下落したことになる。