トキの幼鳥、初めて空へ 親子で飛ぶ姿も
新潟・佐渡市で、自然界で38年ぶりに巣立ちしたトキの幼鳥が30日朝、巣のある林から出て飛ぶ姿が初めて確認された。同日午後には、幼鳥が雌の親鳥と一緒に飛ぶ姿も観察されている。
環境省によると、幼鳥が飛ぶ姿は30日午前4時43分、3羽のヒナが巣立った杉林の周辺で初めて確認された。30日午前6時過ぎに撮影された映像には、幼鳥の飛び方は安定せず、上下にぶれているが、力いっぱい大空を舞う様子が映っていた。
長田啓首席自然保護官は「巣立ってから数日後ということで、想定通りの動きを示してくれた。教科書通りの成長を見せてくれ、ほっとしている」と話した。
巣がある林には他に2羽の幼鳥がいて、数日中には林から出てくるとみられている。