２７日の東京株式市場で、日経平均株価は約２か月ぶりに８９００円台を回復した。終値は前日比１７８円０７銭高い８９２６円５４銭。

　前日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が上昇した流れを受け、２７日朝の東京株式市場で、日経平均株価は前日より値を上げて始まった。午前の東京株式市場は、ヨーロッパの債務問題をめぐるＥＵ（＝欧州連合）首脳会議の結果が判明しない中、売買を控える姿勢が強まり、株価は小幅な値動きだった。しかし、午後に入るとＥＵ首脳会議の包括的な対策合意を受け、株価は大幅に値を上げた。また、取引終了にかけて金融株を中心に買い注文が広がり、日経平均株価は、終値としては９月２日以来、約２か月ぶりに８９００円台を回復した。

　東証１部の売買代金は概算で１兆１１７９億円。売買高は概算で１８億５３３万株。