福島・浅川町の農家、汚染餌与えた肉牛出荷
今週、福島・南相馬市から出荷された牛から国の暫定規制値を超える高濃度の放射性セシウムが検出されたが、新たに福島・浅川町の農家でも、高濃度の放射性物質を含んだ稲わらが見つかった。これを与えた肉牛は、宮城県や関東方面などに出荷されていた。
高濃度の放射性物質を含む稲わらを餌として与えていたのは、浅川町の飼育農家。県が測定したところ、稲わらからは一キロあたり最大で9万7000ベクレルの放射性セシウムが検出され、水分を含んだ状態に換算すると、国の基準の70倍以上にあたるという。
この農家は、4月から今月にかけ、東京、横浜、仙台、千葉の食肉処理場に計42頭を出荷していた。すでにスーパーなどで販売され、ほとんどが消費されたとみられる。
また、仙台市によると、今月、市内で処理された牛は、岩手県や山形県などにも出荷されたという。