×

“バチカン銀行”がマネーロンダリングか

2010年9月22日 13:56

 ローマ法王庁の莫大(ばくだい)な資金を管理する組織が、マネーロンダリング(資金洗浄)を行った疑いでイタリア司法当局の摘発を受け、約26億円が押収された。

 摘発されたのはローマ法王庁の資金を握る「宗教事業協会」で、一般には「バチカン銀行」と呼ばれている。

 バチカン銀行は、イタリアの銀行に預けていた資金を送金者の名前や理由を明かさずに送金し、マネーロンダリングを防ぐ法律に違反した疑いが持たれている。イタリア司法当局は、バチカン銀行の預金26億円を押収し、総裁を含む銀行幹部から事情を聴いているが、詳しい背景はわかっていない。

 バチカン銀行は、去年11月にも約65億円の不明瞭(ふめいりょう)な送金が発覚している。