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意外と身近?空軍基地をメディア公開 米国

2010年1月3日 10:01

 ミサイル防衛の拠点であるアメリカ・コロラド州のピーターソン空軍基地がメディアに公開された。この基地では、生活に欠かせないあるものを管理している。

 宇宙に浮かぶ衛星がシグナルを送ることで、自分のいる場所を瞬時に把握できる「GPS(=全地球測位システム)」。このシステムはアメリカで軍事用に開発され、ピーターソン空軍基地で全世界をカバーする30個以上の衛星を管理している。

 携帯電話やカーナビゲーションシステムなどに欠かせないGPS。アメリカ政府の方針で、その利用は民間に無料で開放されている。

 14年には次世代のGPS衛星が打ち上げられる予定で、誤差はこれまでの半径4メートルから63センチ以内にまで縮まる見通し。ビルの谷間や山岳部でも、正確に場所を示せるようになるという。

 ピーターソン空軍基地には、ミサイル防衛の中心となる北米航空宇宙防衛司令部(=NORAD)がある。去年4月の北朝鮮によるミサイル発射実験も、この司令部がいち早く察知した。空からのあらゆる脅威を24時間態勢で監視しており、日本の防空もこのシステムに頼っている。

 北朝鮮やイランの核開発疑惑が続く中、この基地の役割はますます増えている。