×

民主党、改選の54議席確保は微妙な情勢

2010年6月26日 1:37
民主党、改選の54議席確保は微妙な情勢

 日本テレビと読売新聞社は24~25日に共同で世論調査を行い、来月11日投票の参議院議員選挙について公示直後の情勢を探った。その結果、民主党が改選の54議席を確保するかは微妙な情勢であることがわかった。

 菅首相が「改選の54議席」を目標とする考えを示している民主党は、比例代表では第1党を確保する勢い。しかし、選挙区では、特に1人区で自民党と激戦を展開しているところが多く、改選の54議席を維持できるか微妙な情勢。また、連立を組む国民新党が改選の3議席を確保するのは難しい情勢となっており、与党としても非改選議席と合わせた過半数を維持できるかは微妙な情勢となっている。

 一方、野党・自民党は、比例代表では伸び悩んでいるものの、選挙区では特に1人区で優位に立つところも多く、手堅く議席を確保して、改選の37議席を大きく上回る議席を獲得する勢い。また、改選議席を持たないみんなの党が選挙区で複数の議席を獲得する勢いで、比例代表と合わせて10議席に迫る勢い。

 公明党は、6年前に獲得した11議席を確保できるかどうか微妙で、苦しい戦いを強いられている。共産党は改選4議席を割り込みそうな情勢で、社民党も改選の2議席を確保できるかは微妙となっている。たちあがれ日本は比例代表で議席を獲得しそうな情勢で、新党改革も議席を獲得する可能性がある。

 しかし、今回の調査では選挙区で約3割、比例代表で約2割の有権者が投票先を決めておらず、なお流動的な要素を残している。

 ●日本テレビ、読売新聞社 電話世論調査
 【調査日】24~25日
 【回答】有権者3万440人