買い占めも“オミクロン確認”天津の状況は
中国・天津市では9日、市中感染とみられる新型コロナウイルスのオミクロン株への感染者が確認されました。人口1400万人の市民全員のPCR検査が実施され、11時間待ちの行列もできました。北京オリンピックまで1か月を切る中、オミクロン株への警戒が高まっています。
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中国・北京のとなり、天津市で撮影された映像には…
天津市に住む日本人
「9時間ほど並び、私の後ろにもまだ行列が続いています」
午後10時を過ぎても続いた長い行列。目的は、PCR検査です。
実は天津市では9日、市中感染とみられる、2人のオミクロン株への感染を確認。これを受け、1400万人の市民全員を対象にPCR検査を始めたのです。
北京オリンピックまで1か月を切る中、高まるオミクロン株への警戒。
動画を撮影した天津市に住む日本人は──
天津市に住む日本人
「並び始めたのが午後1時頃。結局検査が終わったのが、夜中の12時ごろになりました」
検査を受けるのに並んだ時間は、およそ11時間。結果が出るまで自宅待機を余儀なくされているといいます。
──町の状況はどう?
天津市に住む日本人
「スーパー・コンビニは、物はやはり少し少ない。すでに減っている状態でした」
市内のコンビニには多くの人が押しかけ、スーパーでは、野菜などの棚がほとんど空の状態に。天津市では、「必要がなければ天津を離れてはいけない」、との移動制限が始まり、一部で、「食料の買い占め」も起きているのです。
殺到する市民に、警察は「皆さん国を信用してください。ここで並ばないでください!押し寄せないでください!」と呼びかけていました。
しかし、すでに別の市では、天津から来た学生のオミクロン株の感染が判明していて、オリンピック開幕を目前に緊張が高まっています。
(1月10日放送『news zero』より)