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米議事堂占拠から1年…議会は当時振り返る

2022年1月7日 12:12

アメリカで起きた議事堂占拠事件から1年。バイデン大統領が演説で、トランプ氏の責任を追及しました。ワシントンの議事堂前から中継です。

1年前、トランプ氏の支持者が議事堂になだれ込みました。アメリカの民主主義が激しく傷ついた歴史的な日として、一日、議会でも当時を振り返るイベントが開かれました。

議事堂前では、上下両院の議員らがキャンドルを手に、祈りの集会を開きました。バイデン大統領は演説で、トランプ氏の責任を繰り返し追及しました。

バイデン大統領「前大統領は、2020年の大統領選のうそを作り拡散させた」

当時、議事堂内では、バイデン大統領の当選を確定させる手続きが行われていて、これを認めないトランプ氏は、支持者に「議会へ向かおう」などとあおっていました。

バイデン大統領は演説で、「アメリカ史上初めて平和的な政権の移譲を阻んだ」「国益より自分の利益を重んじた」と強く非難しました。

一方、トランプ氏は演説直後に声明で、「バイデン氏が自分の名前を使って、アメリカの分断をさらに深めている」と反発しています。

こうした中、最新の世論調査では、4割を超える人が、バイデン氏が選挙で正当に勝利したとは思わない、もしくはわからない、と回答しています。国民の分断は1年たってなお、深刻なままです。