×

若い出演者&スタッフで番組はさらに進化!

2021年12月30日 16:39
若い出演者&スタッフで番組はさらに進化!

放送開始から26年目となる日本テレビの人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』。番組は4月に転機を迎え、「株式会社TOKIO」を設立した城島茂さん、松岡昌宏さん、国分太一さんと後輩ジャニーズが、さまざまな企画で密接に関わっています。TOKIOにとって2021年はどんな年だったのか?番組チーフプロデューサーの島田総一郎さんに今年1年を振り返っていただきました。

◇ ◇ ◇

——4月から3人体制のTOKIOでスタートしました。

彼らはスタートするにあたって、相当な時間をかけ話し合って準備はしていて、すごくチームワークもいいし、決意を新たに、テレビ以外のところでも新たな物を作り出していこうという意志の強さを感じました。でも『ザ!鉄腕!DASH!!』に関しては、5人で始まったものが3人になってしまったという不安が、本人達もスタッフもあったと思います。僕もあったし。でも幸いなことに、昨年7月の段階で「3月に卒業する」と宣言した長瀬(智也)くんが、「この番組をこれからも面白い番組にしていってほしいし、俺もテレビの前で楽しみたいから」と言ってくれて、何となく去年の夏あたりから、2021年の『鉄腕DASH』を一緒にやっていきたい、一緒にやっていこうよという仲間達も集ってきました。

——関ジャニエイト(エイトは無限大の記号)の横山裕さん、King & Princeの岸優太さん、SixTONESの森本慎太郎さん、関西ジャニーズJr.の草間リチャード敬太さんは、以前からロケに参加されていましたね。

若い彼らと一緒に学んだりロケしたり楽しんだりすることで新しいものが生まれるんだなっていうことは2020年のときにTOKIOも僕らも肌で感じていたので、4月のときは不安もありましたけど、期待も結構ありましたね。「新しいものをまた作れるかな」っていう。それが今年の米作りでは象徴的だったなと。

■後輩に教え「まだまだ遊べる」「発見が多い」「成長できる」と確信

<今年の米作りは、「DASH村」のある福島県浪江町の隣に位置する葛尾村で行いました。東日本大震災から10年間手付かずだった田んぼを借り、TOKIOの3人は岸さんと慎太郎さんに米作りを伝授。収穫が無事終わると、国分さんはツイッターで「DASHの米作り 今年は格別なものになりました 米の成長と後輩の成長が素直に喜べるようになった ありがとう!岸くん、もりもっちゃん」とつぶやきます。>

——国分さんのツイッターを拝見し、今年はTOKIOにとって特に心境の変化のあった米作りだと感じました。

米作りはずっと先輩達のおじいさん、おばあさん達に教えてもらって学んできたけど、初めて今回、誰かに教えながら取り組んだという。先輩達から受け取ったバトンをまたつないでいくという喜びも、そういう世代になったのかという戸惑いもあっただろうし。今回は、除染はされたけど荒れ地になったところで作ってみるということで、いつもの米作り以上に難しくて苦しんだ部分はあったし、教えるっていう作業もあったから、TOKIOにとって田植えの時期は葛藤もあったと思います。

——岸さんと慎太郎さんはカメラが回っていなくても何度も福島に行ったそうですね。

TOKIOもあれはロケだと思って行っていなくて。行くときもカメラ関係なく、ただ単に様子見したり作業していたりするので、そのTOKIOの様子を見て、岸も慎太郎も福島での米作りを前向きに一緒に楽しく取り組んで、教えてもらったことを自分たちがまずやってみるという姿勢がありましたね。

——TOKIOもそこに刺激を受けたのでしょうか?

彼らが伸びてくることに嬉しさも感じただろうし、教えて覚えていくところにぐっとくる瞬間が、作業の間で絶対あったと思うんですよね。最初は自分たちがサポート側になることへの寂しさもひょっとしたらあったのかもしれない。けれど、みんなで収穫して実ったお米を食べたことで、彼らが伸びることを100パーセント喜べる自分にも気づけたという。2021年は、若い彼らと一緒にまだまだ遊べるし、教えながらも自分も発見が多いし、成長できるんだってことを確信した株式会社TOKIOの3人だったんだろうなって思います。

■岸は「鉄腕DASH」と同い年!だから番組は「さらに進化していける」

<2025年で番組は30周年を迎えます。子どもの頃から『鉄腕DASH』を見ていたスタッフが現在、ディレクターとして番組を作り上げているといいます。>

——島田さんも大学生のときに『鉄腕DASH』を見ていた?

そこで初めてTOKIOを知って、城島茂っていう人は何でジャニーズなのに全裸で冷凍車に入っているんだろうと思いました(笑)。それが初めて“城島茂”を知った瞬間なんです。ジャニーズなのにほぼ裸で冷凍車に入れられているから、「これはこの人たちのする仕事なのかな?」と。それが面白くて見ていて、で、気がついたら僕もその番組をやって。20、30代のディレクター達は『鉄腕DASH』を子どもの頃から見ていて。ほぼ全員がそういう世代です。番組より年下のディレクターもいます。そういう番組になってきましたね。岸くんは鉄腕DASHと同い年じゃないですかね。

——SixTONESの森本慎太郎くんは24歳、なにわ男子の藤原丈一郎くんは25歳。生まれる前から「鉄腕DASH」があるんですよね。

そうですね。「鉄腕DASH」ができた後に生まれた人たちも作り始めているから、TOKIOも僕らもすごく刺激を受けて、またさらに進化していけるのかなと思います。