×

“ウィズコロナ”完全停止で飲食店は…韓国

2021年12月16日 20:29

新型コロナの感染拡大が止まらない韓国。政府は、12月18日から1月2日まで、ウィズコロナ政策を完全にストップし、再び厳しい対策を実施すると発表しました。

   ◇

新型コロナの感染拡大が止まらない韓国。16日に発表された新規感染者は過去2番目に多い7622人。重症者も1000人に迫るなど、感染状況は深刻化しています。

オミクロン株の感染者も150人に迫っています。

記者(韓国・ソウル、16日)
「これからの年末、飲食店にとっては稼ぎ時の時期ですけれど、韓国政府は再び厳しい規制に踏み切りました」

16日朝、緊急の会議を開いた金富謙首相は、18日・土曜日から1月2日まで、ウィズコロナ政策を完全にストップし、再び厳しい対策を実施すると発表しました。11月から制限をなくしていた飲食店の営業時間を夜9時までに限定するほか、会食など私的な集まりも4人までに規制するということです。

   ◇

ソウル市内にある24時間営業の飲食店。10月に取材したときは、ウィズコロナ政策への期待感から、売り上げの回復に期待を寄せていました。

24時間営業の飲食店 経営者
「(規制緩和で)売り上げの上昇をとても期待しています」

今回、再び規制されるとあって、16日、店の経営者は…

24時間営業の飲食店 経営者
「すごく心配です。営業時間が半分に減るわけで、売り上げも半分近く減り、大きな痛手となります」

ソウル市民
「感染者が増えているので、規制強化には賛成です」

ソウル市民
「外出できなくて残念だけど、早く落ち着いて、日常を取り戻してほしい」

政府は、飲食店などへの経済的支援を検討していますが、経営者らは規制を再び強めることに反発。来週、大規模なデモを予告しています。

一方で、保健当局は「感染状況が悪化した場合、12月中に1万人、1月中には最大2万人の感染者が出る可能性がある」としています。