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阪神・矢野監督 ノムさんとの思い出語る

2021年12月11日 18:16
阪神・矢野監督 ノムさんとの思い出語る

去年2月に84歳で亡くなった野村克也さんをしのぶ会が11日、神宮球場で行われ、阪神タイガースの矢野燿大監督も出席しました。

矢野監督は野村さんのもとで、1999年から3年間プレーしました。同じ捕手ということもあり、ベンチでは野村さんのそばに座っている姿もよく見られました。ベンチでの的確な読みに矢野監督は脱帽。

「『次、走るぞ』というと走るし、『落ちる球じゃないか』というと落ちる球が来るし、次こうじゃないか、ということがすごく当たるのを常に聞いていた。一番近くで“確率の高いぼやき”をたくさん聞けたので、自分の大きな感じる力になったかなと思います」

選手を褒めないことで知られていた野村さんでしたが、矢野監督は一度だけ褒められたことがあったと言います。

「その当時、阪神の投手陣は球の速いピッチャーがいなくて、『だからこそ、お前成長できるんだぞ。古田(敦也)もそうだった。どうしよう?とお前は考えられて、成長につながるんだぞ。頑張るんだぞ』と言っていただいた。それは一生忘れないし、本当にそうだなと今でも実感しています」

また、甲子園球場の監督室には、野村さんから贈られた色紙を飾っている矢野監督。

「『野球に学び 野球に楽しむ』という色紙を見ながら毎日やっている。ID野球を受け継ぎながら、楽しむところもやっていきたいですね。(キャッチャーを)これだけ価値あるポジションにしたのは野村さんですし、野球の奥深い楽しさを教えてもらえたのも野村さん。野村イズムは選手たちに伝えられるところはどんどん伝えていきたいなと思います」