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日本でもオミクロン株確認 濃厚接触者は?

2021年11月30日 19:19

日本でも新たな変異株「オミクロン株」への感染者が確認されました。イギリスでは、市中感染が起きているかもという話もあります。

■18の国・地域でオミクロン株の感染が確認

29日、世界13か国の国と地域でオミクロン株への感染者が見つかっているということをお伝えしましたが、30日までに入ってきた情報では、さらにスウェーデン、オーストリア、ポルトガル、スペインなどでも見つかり、現在18の国と地域で感染が確認されています。そして、ここに日本も加わることになりました。

さらに、いち早く南アフリカなどからの渡航を禁止したイギリスですが、29日、アフリカ南部周辺への渡航歴がない感染者が確認されました。

BBCによりますと、イギリスの北部スコットランドでオミクロン株への感染者が新たに6人見つかり、この中にはアフリカ南部や近隣諸国への渡航歴がなく、それらの地域への旅行者とも接触していない人が含まれているということです。このため、地元当局は「市中感染が起きているかもしれない」と警告しました。

この件に関してスコットランドのスタージョン首相は会見で、「現段階では、市中感染が持続したり、広がっている証拠はない」と述べました。

こうした中、イギリス政府の諮問機関は、すでにワクチンを打った人に追加する「ブースター接種」について、これまで6か月としていた間隔を3か月に前倒しすることを提言しました。対象も40代以上から、18歳以上に拡大するとしています。

ジャビド保健相は「深刻な症状に対し、全く効果がなくなることはまずあり得ない」と、ブースター接種の重要性を強調しています。

こうした中、日本でも12月1日から追加接種、3回目の接種がスタートします。まずは医療従事者から始まりますが、2回目の接種から原則8か月以上経過した人が対象です。

オミクロン株を受けて、日本でも時期を早めるという可能性は今のところはなさそうで、30日、後藤厚労大臣は会見で「オミクロン株の性質などについては検証していく」とした上で、12月1日から始まる3回目の接種は、時期を前倒しせずに、現時点では予定通り、「原則8か月後」に実施する考えを述べました。

■日本でもオミクロン株を初確認

オミクロン株は日本でも初めて確認されました。厚労省は、海外から入国後14日以内に陽性になった人や感染経路が分からない陽性者を中心に、できる限り多くのウイルスをゲノム解析するように自治体に通知しました。ウイルスの遺伝子を調べて、オミクロン株の特徴と一致するか解析します。

こうした状況を受けて東京都では、変異株の「スクリーニング検査」を強化することにしています。まずは、現在ほとんどの感染者が「デルタ株」のため、以下の手順を踏むそうです。

1.これまでの試薬を使って、主流のデルタ株かどうかを調べる。

2.「デルタ株以外」となった検体は、新たな「オミクロン株」の可能性があるため、さらに詳しく調べる。

3.「オミクロン株」の可能性があれば、厚労省や国立感染症研究所に報告する。

■濃厚接触者は?

アフリカ南部のナミビアに滞在後、28日に日本に入国し、新型コロナウイルス陽性となっていた30代の男性ですが、国立感染症研究所が検体を調べた結果、感染していたのがオミクロン株と判明しました。

日本でもオミクロン株の感染者が初めて確認されたということになります。

この男性と家族2人は現在、検疫が指定する施設で待機していますが、一方で気になるのは「濃厚接触者」の存在です。

男性はナミビアに滞在後、別の国の経由地から飛行機で日本入りしました。こうした場合、国際線では男性の列も含めて前後2列が濃厚接触の「候補者」となります。

実際に濃厚接触者となるかどうかは、検疫から自治体に連絡が行って、保健所が決めますが、問題になるのはこの濃厚接触の候補者で、南アフリカやナミビアなどの指定国に滞在歴がない場合、検疫が指定するホテルではなく、最長14日間の自宅待機となります。

検疫からは、この便の乗客に一斉メールで「あなたが乗っていた飛行機で、陽性者が出ました。健康にご注意ください」と送信しています。

また、入国した人全員に対しては、
・バスや電車など公共交通機関を使わない
・自宅待機中であっても毎日、健康状態や位置情報の報告
・ビデオ通話への応答
が求められていて、誓約に違反すると氏名の公表もあります。

ただ、あくまでこれは入国した人たちのモラルに頼ったルールで、強制力はありません。

厚労省も、濃厚接触の候補者が市中に出ている可能性は否定できないと認めています。

分からないことが多いだけに心配が募るオミクロン株ですが、アメリカの製薬大手ファイザーのCEOはメディアのインタビューに対して、開発中のコロナの飲み薬=パクスロビドについて、「オミクロン株を含む全ての既存の変異株に有効であると、非常に自信を持っている」と述べました。

ウイルスの変異を想定して開発したということで、さらに、有効でなかった場合に備えて、引き続き薬の開発に取り組んでいるとのことです。

日本でもオミクロン株が確認されました。それでも私たち1人1人ができる防衛策は変わりませんし、まだ分からないことも多いので、落ち着いてやれることをやっていきましょう。

(11月30日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)