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上海企業43億円支払い求め恒大集団を提訴

2021年11月18日 13:24

経営不安に陥っている中国の不動産大手「恒大集団」の子会社が工事費用を滞納しているとして、上海の企業がおよそ43億円の支払いを求め、恒大集団を提訴しました。

上海にある内装工事会社は17日、恒大集団の子会社が工事費用を滞納しているとして、上海など各地の裁判所に合わせて333件の訴えを起こしたと発表しました。発表によりますと、期限内に費用が支払われなかったとして、あわせて2億3800万元、日本円でおよそ43億円の支払いを求めています。今後、同様の訴訟が相次ぐ可能性があります。

こうした中、恒大集団は18日、子会社が保有するインターネット関連企業の株式のすべてを21億3000万香港ドル、日本円でおよそ312億円で売却すると発表しました。売却で得た資金を返済に充てるとみられます。ただ、負債総額は35兆円にのぼり、今後も厳しい資金繰りが続きます。