客足戻っても…焼き肉店「働く人がいない」
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、飲食店などでは客足が戻りつつありますが、深刻な人手不足に直面しています。都内の焼き肉店では、アルバイトを確保できない日は休業も検討しています。飲食店の求人は増え、条件を緩和する傾向にあります。
■客増えても…飲食店「人手」足りず
11日夜、東京・北区の焼き肉店。「おはようございます」と挨拶し、オーナーに手土産を渡す女性がいました。1か月ぶりに来たアルバイトです。
久しぶりに出勤し、客に料理を運びました。
岩本乃蒼アナウンサー
「1か月空いたのはどうしてですか?」
アルバイト
「家庭の事情と、大学が始まって予定が合わなくなってしまって」
岩本アナウンサー
「以前はどのくらい入っていましたか?」
アルバイト
「以前は週3~4(日)入っていて、今は週2ぐらいでしか入れなくなってしまって…」
新型コロナウイルスの影響が和らいで通常営業になり、客が増える中で人手不足に直面しています。
■飲食店求人「1.8倍」…条件緩和も
オーナーは、スタッフ全員のグループLINEに「11月27日ディナーに出られる方、通しで出勤出られる方も募集してます」と呼びかけましたが、全員既読になったものの、名乗り出る人はいませんでした。
求人サイト「バイトル」などを運営するディップによると、10月最終週の飲食店の求人は、8月の第1週に比べて約1.8倍になりました。傾向として「短時間や週3でもOK」など、条件を緩和する店が目立つといいます。
焼き肉店オーナー
「学校も始まって、専門学校も実習などが始まって(アルバイトも)おのおのの生活が忙しくなり、シフト入ってくれる子がなかなかいなくて…。お客さんもいっぱい来て、やっとお店ができるかなと思っていますが、いざそうなったら働く人が今後いないという…」
人手が確保できない日は、店を閉めることも検討しているといいます。
■繁忙期迎えるケーキ店の「悩み」
東京・中央区のケーキ店でも人手確保が切実になっています。
――年末は忙しくなりますか?
パティシエ(20代)
「そうですね、12月にかけては」
オーナー
「クリスマスというイベントがありますが、その後も大晦日・正月と営業いたしますので」
まさにこれから繁忙期を迎えます。すぐにでも人手が欲しいと、2週間ほど前からアルバイトの募集をしていますが、悩みもあります。
オーナー
「人は欲しいのですが、技術の仕事ですので、教えていってもある程度時間が必要になってくるところから、(アルバイトは)どなたでもいいというわけではないところはありますね」
(11月11日『news zero』より)