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中国で地方直接選挙“一党支配追認の場”に

2021年11月5日 17:27

中国の北京で、地方レベルの代表を選ぶ選挙の投票が行われました。ただ、共産党の支持を受けない候補は今回も締め出されていて、事実上、一党支配を追認する場となっています。

共産党が一党支配する中国ですが、地方議会にあたる「人民代表大会」の代表は住民による直接選挙で選ばれていて、北京市内では5年に一度の投票が5日、行われました。

今回の選挙では、著名な人権派弁護士の妻である李文足さんら14人が共産党の支持を受けないかたちで立候補を目指しましたが、当局の圧力により断念しました。

習近平国家主席は先月、中国の政治制度について、欧米各国とは一線を画した独自の「民主主義」があると正当性を強調しましたが、足元の選挙では、異論を徹底排除する実態が改めて浮き彫りとなっています。