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台風・前線停滞 西日本は雨が長引く

2021年9月13日 23:33
台風・前線停滞 西日本は雨が長引く

13日午後9時、台風14号の中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートルとなっており、引き続き強い勢力を保っています。

台風の中心は、中国・上海沖の東シナ海にあって、九州・長崎からは500キロ以上離れています。九州から沖縄にかけての地方で、強風域に入っているところはありません(13日午後9時時点)。

台風はこの後、16日(木)にかけて、中国・上海沖の東シナ海でほとんど停滞するでしょう。台風の強風が海をかき混ぜ、台風の雲が日射を遮るため、台風周辺の海水温は低下する見込みです。そのため、台風としての勢力は徐々に弱まるとみられます。

ただ、九州付近には秋雨前線が停滞していて、台風の東側の湿った空気が入りやすいでしょう。

14日(火)は、九州南部や九州西岸で、活発な雨雲により雨脚の強まるところがありそうです。秋雨前線は16日(木)頃にかけて停滞するため、九州や四国を中心とした西日本の雨は長引くでしょう。

台風は17日(金)頃から上空の偏西風の影響を受け、東向きに動き始めるとみられます。予報円の中心を進むとすると、18日(土)にかけて、日本海から北日本に進み、温帯低気圧に変わるでしょう。

この台風や温帯低気圧により、週の後半は雨の範囲が全国に広がるおそれがあります。台風が動き始めるタイミングについては、不確定要素が多いので、今後の台風情報や週間予報を確認するようにしましょう。