コロナ影響で閉店した店舗の跡地…今は?
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、飲食店など、多くの店舗が閉店しました。閉店した店舗の跡地が、今はどうなっているのでしょうか。跡地を取材しました。
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東京・原宿の竹下通りでは今も多くお店が閉まっていました。去年5月に取材した時には一部のタピオカ店が売り上げが厳しい中、営業を続けていましたが、13日に再び訪れると…
「こちらのタピオカ店は閉店してますね」
新型コロナの影響でしょうか。当時、営業していたお店は閉店していました。その一方で、空きテナントに新たにオープンしたのはドッグカフェ。
いぬカフェRio・町田愛海さん「以前は洋服が立ち並んでいた通りだったんですが、今は動物カフェが多いイメージ」
コロナ禍でのニーズの変化とともに姿を変えつつある原宿の竹下通り。
閉店の波は人気の老舗料理店にも。映画「男はつらいよ」の舞台で知られる東京・柴又に230年以上前から店を構えていた料亭「川甚」。今年1月、その歴史に幕を下ろしました。
きょうも解体工事が進む中、この建物と土地を取得したのは葛飾区です。
実は3年前に国の重要な文化的な景観に選ばれた東京・柴又。江戸川や帝釈天(たいしゃくてん)など歴史的な建造物が周辺に多くある「川甚」を取得することで、景観や歴史を守ることが狙いだといいます。
葛飾区観光課 学芸員・谷口栄さん「葛飾・柴又の歴史と文化を、記憶を継承していくような取り組みをしていきたい」
コロナの影響で変化したのは飲食店だけではありません。広々としたスペースに設置された大量の運動器具に、天然温泉も完備された山口県萩市にある施設。一見スポーツジムのように見えますが、実は「住宅型の高齢者施設」です。
去年4月にコロナの影響で経営破綻した大型ホテルを改装し、およそ180室の高齢者用の住宅を用意。豪華な高齢者施設へと生まれ変わりました。
グッドタイムホーム・グランド萩 阿部哲也施設長「(コロナで)最近できなかったことがここでできるという、希望にあふれる、そういう施設にしていきたい」