×

パリ市内 ほぼ全域で時速30キロに制限

2021年9月2日 18:15

フランスのパリで、市内のほぼ全域の道路の制限速度が時速30キロとなりました。環境対策などが目的ですが、一部では不満の声もあがっています。

AP通信などによりますと、8月30日からパリ市内のほぼ全域の道路で制限速度が時速30キロとなりました。副市長は「自転車や公共交通機関の利用を促進したい」とした上で、「環境対策に役立つだろう」との考えを示していますが、タクシーの運転手などからは「スピードが遅すぎて仕事にならない」など反発する声もあがっています。

タクシーの運転手「もし、時速30キロで走れば客から文句を言われるだろうし、50キロで走れば、警察に逮捕される。一体、どうしろと言うんだ!」

時速30キロの制限はすでにパリの約60%の地域に適用されていますが、今後はパリ全体が対象となります。シャンゼリゼ通りや、市内を一周できる大通りなどは「例外」として時速50キロでの走行が認められています。