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都内でガスが停止 飲食店や住民は…

2021年8月23日 22:08
都内でガスが停止 飲食店や住民は…

東京都内の一部地域で、21日からガスの供給が止まり、住民生活や飲食店の営業に支障が出ています。

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23日、文京区にあるカレー専門店では、揚げ物を作るためのフライヤーに火がつかず、人気メニューであるカツカレーなどが提供できなくなっていました。

上等カレー江戸川橋店 店長
「普段ここが火がつくんですけど、ダメですね」

そのワケは“ガスの停止”。

上等カレー江戸川橋店・オーナー 後藤裕香さん
「通常はご飯炊くのも全部ガスなんですけれども、今、ガスが全く止まってしまっているので」

東京・新宿区と文京区の一部で、21日からガスの供給が止まっているのです。

東京ガスによりますと、ガス管に穴があき、水や土砂が流入したことが原因と考えられていますが、穴があいた理由などはわかっていないということです。

供給停止は最大6500戸余りに達し、23日午後6時現在も、6050戸で続いていて、土砂流入による供給停止としては過去最大規模だということです。

上等カレー江戸川橋店・オーナー 後藤裕香さん
「夜通し皆さん作業されてるみたいなので本当に頭が下がるんですけど、一日も早く復旧していただけると」

都心で突然起きたライフラインの寸断に近隣住民は…

新宿区民
「子どもがいるので、風呂とかも困っているなって感じです。電気ケトルで(お湯を)沸かして、あとは水でふいてって感じで頑張っています」

東京・新宿区のラーメン店は、調理の全てをガスで行っていたため休業に。さらに頭を悩ませているのが…

三ん寅 菅原章之店主
「日曜日は市場さんとかお休みなので、土曜日って何日か分の食材全部入れるんですよ。それが日持ちしないので、取りあえず今、廃棄している最中ですね」

仕入れをしたにもかかわらず、営業できないため、麺600食分などを廃棄せざるを得ない状況になってしまったといいます。

三ん寅 菅原章之店主
「(ガスが)復旧しても、仕込みとか材料入れないといけないので、復旧して翌々日くらいからしかオープンできないので」

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こうした事態に文京区は 炊事ができない住民に対し、非常食の配布や区の施設でのシャワー利用の提供などを始めました。

東京ガスは24日中の復旧を目指しているということです。