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カブール脱出劇…韓国の大使「映画のよう」

2021年8月19日 18:42

アフガニスタン情勢が混迷を続けています。首都カブールを制圧したイスラム主義勢力タリバンですが、抗議活動を行う人たちに発砲し、少なくとも3人が死亡しました。さらに女性たちからは「イスラム法の枠内」での権利に、不安の声も上がっています。

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18日、アフガニスタン東部の町ジャララバードで、人々がアフガン国旗を手に、抗議の声を上げていました。すると、タリバンの戦闘員が、発砲しました。ロイター通信によりますと、少なくとも3人が死亡、10人以上がケガをしました。

首都カブールでは、バズーカ砲のようなものや、銃をかまえ窃盗犯を拘束するタリバン戦闘員の姿もありました。イスラム主義勢力タリバンは、現地の治安の維持にあたるなど、着々と支配を強めます。

こうした中、女性たちが街頭で声を上げていました。

「アフガン女性を無視しないでほしい!」

仕事をしたり、教育を受けたりする権利を訴えていたのです。

タリバンの報道官は、17日の記者会見で、「女性には全ての権利が認められる」と強調していました。しかし、あくまで“イスラム法の枠内”と繰り返し、詳細には言及していません。

現地の女性からは不安の声も上げります。

女子大学生
「タリバンには、女性の権利を尊重し、それを奪わないことを願う」

政権樹立へ準備を進めるタリバンは、18日には幹部がカルザイ元大統領らと会談しました。新政権の枠組みなどについて、意見を交わしたものとみられます。

一方、大統領だったガニ氏は、国外に脱出していましたが、UAE(=アラブ首長国連邦)に滞在していることが判明しました。ガニ氏は「流血を避けるための決断だった」とした上で、多額の現金を持って出国したという疑惑を否定しました。

ガニ氏
「私はTシャツとベストと靴だけで、アフガニスタンから追い出された」

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アフガン情勢は混迷しています。タリバンのカブール制圧に伴い、相次いだ、各国大使館員の脱出ですが、空港が混乱する中での脱出劇を、韓国の駐アフガン大使が語りました。

韓国・駐アフガン大使
「常に銃声が聞こえていて、友好国のヘリがずっと空港の上を飛んで警戒していた。よくみる映画の戦争のような状況だった。(脱出の際の輸送機では)みんなで床に座ってぎっしり密集していた」

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アフガンの政権崩壊について、見通しの甘さを認めているバイデン大統領は、アメリカ人の避難完了させるため、今月末を撤退期限とする軍の駐留を延長する可能性も排除しない考えです。