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旭川“いじめの疑い”遺族が実名と写真公表

2021年8月18日 21:16
旭川“いじめの疑い”遺族が実名と写真公表

北海道・旭川市の公園で市内の中学校の女子生徒が遺体で見つかり、いじめの有無が調査されている問題で、遺族の代理人が会見を開き、生徒の名前と写真を公表しました。遺族は「真実を知りたい」と訴えているということです。

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廣瀬爽彩さん(当時14)。公表された写真は、中学校に入学した際に家族が撮影したものだといいます。

爽彩さんはことし3月、旭川市内の公園で遺体で発見され、旭川市教育委員会はいじめの疑いがある「重大事態」として調査を進めています。

18日、遺族の代理人が会見を開き 実名と写真を公表した上で、遺族の手記を紹介しました。

遺族の代理人 石田達也弁護士
「(遺族は)『爽彩が亡くなったという実感がまだわきません』と。爽彩さんに何があったのか、真相を明らかにしてほしい」

NNNが入手した北海道教育委員会の文書には、爽彩さんが遺体で見つかる2年前に、母親が学校にいじめの相談をしていたことなどを受け、北海道教育委員会が「いじめの疑い」があるとして、旭川市教育委員会に対応するよう指導する内容が記されています。

道教委はこれを口頭で伝えたということですが、旭川市教委は「当時、指導を受けた認識はない」と話すなど、食い違いも…。

遺族側は、第三者委員会の調査が進んでいるものの、進捗(しんちょく)状況など、調査の内容がわからず、疑問や不安を拭えないといいます。

遺族の代理人 石田達也弁護士
「遺族として知るべき情報を共有していただけないのは疑問です。現在の状況だと不信感と違和感しかないのというのが現状になります」

遺族側は亡くなる前の爽彩さんの状況を知っている人がいれば、情報を寄せてほしいと呼びかけています。