九州から北日本の広い範囲で、１７日も記録的な大雨が続いています。被害を受けた、佐賀県嬉野市にある創業７０年を超える老舗旅館『和多屋別荘』から中継です。

朝から雨が突然、強くなったり弱くなったりを繰り返していましたが、午後５時前の今は雨は降っていません。ここでは川が増水し、旅館の大浴場の窓ガラスを突き破り、土砂が中に入っていきました。

嬉野市では１１日から降り続いた雨の総雨量が１１５０ミリを超え、平年１年分の雨量の半分を超えるなど、異常な降水量により土砂崩れなどが相次いでいます。

この旅館では、１８日と１９日、藤井聡太２冠が対局する王位戦第４局が行われる予定でした。しかし、雨の影響もあり、残念ながら対局の場が大阪市の関西将棋会館に変更となりました。楽しみにしていたファンも多くいただけに、宿泊している人からも落胆の声が聞かれたといいます。

目の前の川は現在、濁ってはいますが、旅館の人によると、水位は引いていて、普段、雨が降った時と同じくらいだということです。旅館の中も、清掃などおおまかな復旧作業は終わっているとのことです。旅館では、早ければ来週にも通常営業を再開したいとしています。