×

大雨警戒 向こう一週間程度は前線停滞か

2021年8月12日 21:03
大雨警戒 向こう一週間程度は前線停滞か

活発な前線の影響で、九州を中心に大雨になっています。土砂災害の危険度が非常に高まっている地域が出てきており、厳重な警戒が必要です。

日本付近に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となっています。降り始めからの雨量は、12日午後3時現在で、熊本・山鹿市鹿北で316.0ミリ、鹿児島・さつま町紫尾山で302.5ミリ、福岡・大牟田で292.5ミリなど、九州の多い所では300ミリを超えており、中には、11日(水)の降り始めからの雨量が、平年の8月1か月分の雨量を超えているところもあります。

今後も前線は本州付近に停滞し、この前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の非常に不安定な状態が続く見込みで、場所によっては総降水量が非常に多くなり、大規模な災害が発生する危険もあります。

さらに、活発な雨雲が線状に連なる「線状降水帯」の発生リスクも高く、12日(木)夜から13日(金)朝にかけて、急激に危険度が高くなるおそれもあります。

13日(金)夕方までに予想される雨量は、九州北部で300ミリ、九州南部、四国、中国で250ミリ、近畿、東海、関東甲信で200ミリ、北陸、東北で120ミリとなっていて、さらにその後、14日(土)夕方までの24時間で、多いところで、九州、四国、中国、近畿、東海、関東甲信で200ミリから300ミリの大雨が予想されています。

気象庁は、前線は向こう一週間程度本州付近に停滞する見込みで、西日本から北日本の広い範囲で雨量がさらに増えるおそれがあると警戒を呼びかけています。

土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、自治体から発表される避難情報にも注意してください。