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記録的大雨 濁流、冠水、そして土砂崩れ…

2021年7月10日 18:40
記録的大雨 濁流、冠水、そして土砂崩れ…

九州南部で未明から降り続いた猛烈な雨。川は増水して濁流となり、道路の冠水や土砂崩れなどが相次ぎました。被害の状況をまとめました。

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10日午前3時半ごろの鹿児島・薩摩川内市。雨が波打つように、地面をたたきつけます。

未明から降り続いた雨により、鹿児島県や熊本県、宮崎県などの一部の地域で一時、大雨特別警報が発表されました。

鹿児島と宮崎を流れる川内川も増水し、木の根元部分が水につかっていました。車がすっぽりと水にのみ込まれているところもありました。泥水が勢いよく水路へ流れ、道路にまであふれる様子も。

さつま町内では、複数の箇所で土砂崩れも発生したといいます。

冠水被害も相次ぎました。薩摩川内市では、国道が冠水し、車が通るたびに、大きく水しぶきが上がります。

川が増水し、付近の住宅街が冠水する様子も。こちらの場所では、膝下くらいまで、水につかったといいます。

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去年、豪雨災害に見舞われた熊本・人吉市にも、一時、大雨特別警報が発表されました。市内の川には、激しく水が流れ込む様子も。

避難した人「人吉全域が危ない状態だから、去年もあったから(避難した)」

また、天草市では10日朝、住宅の裏山が崩れましたが、人的被害は確認されていません。

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宮崎・えびの市にも、一時、大雨特別警報が発表されました。道路が冠水し、膝上くらいまで水につかりながら歩く人たちの姿も。

えびの市の理髪店は、20センチほど水につかったといいます。

浸水被害を受けた理髪店「あわてて養生したんですけど間に合いませんでした。あっという間でした」

後片付けなどに、追われていました。

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依然として水位が高い川もあることから、引き続き、災害への警戒が必要です。