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東京2000人超も 五輪“人出”増で予測

2021年6月17日 10:04
東京2000人超も 五輪“人出”増で予測

オリンピックが開催されると東京の感染者数がどう増えるのかについて、専門家の予測が明らかになりました。インド型変異ウイルスの影響が小さくても、人出が5%増えると9月ごろに1700人に達し、10%増えると8月中に2000人を超えると推計されています。

■五輪「人出増」ナシでも増加

有働由美子キャスター
「オリンピックで感染者がどのくらい増えるのかが気になるところですが、専門家からシミュレーションが出されました」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「厚生労働省の専門家組織『アドバイザリーボード』で示された資料で、緊急事態宣言が6月20日で解除された場合の都内の1日の感染者数の予測です」

「感染力が強いインド型の変異ウイルスの影響が小さく、宣言解除で人の流れが10%増えたと仮定した場合、オリンピック開会式後も感染者は増え続け、閉幕後には再び1000人になります。パラリンピックが終わるころには、1250人程度に達する予測です」

有働キャスター
「やはり宣言解除で、また1000人を超えてくるのですね」

■「インド型」影響で7月にも急増か

小栗委員
「そうですね。しかもこれは、オリンピックによる人出の増加がなかった場合のシミュレーションです。もしオリンピック期間中に、さらに人出が5%増えたとすると、オリンピック中に1000人を超え、9月ごろには1700人になります」

「人出が10%増えたとすると、開幕から1週間ほどで1000人を超え、8月中旬には2000人を超えてしまうと推計されています。もしインド型変異ウイルスの影響が大きければ、これより早く、7月中にも急増すると分析されています」

有働キャスター
「これは、観客を入れて開催した場合ということですか?」

小栗委員
「そういうわけではなく、これはあくまでオリンピック期間中、街の中に人がどれだけ増えるかによる影響を表したものです。観戦に出る人もいるでしょうし、みんなで喜びを分かち合おうとする人もいるでしょうから、人出は増えますよね」

有働キャスター
「そう考えると、みんなが家で観戦していれば、『五輪の影響なし』のシナリオにできるということですね」

(6月16日『news zero』より)