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高齢者の9割接種でも…8月“宣言レベル”

2021年6月9日 21:45
高齢者の9割接種でも…8月“宣言レベル”

新型コロナウイルスのワクチンを、高齢者の9割が7月末までに打ち終えても、8月上旬以降、東京で緊急事態宣言を出すほどの流行が起きうるとの予測を、京都大学の西浦博教授が発表しました。

西浦教授は、東京都で、今月20日までで緊急事態宣言が解除され、その後、3月から4月にかけての大阪と同じような流行が起きるとの想定で、重症者の数を予測しました。

すると、7月末までに、高齢者の9割がワクチン接種を終えたとしても、高齢の感染者は減るものの、高齢者以外で大きな流行が起き、8月上旬には、病床が7割程度埋まり、緊急事態宣言を出すレベルに達する予測となったということです。

この予測には、オリンピックによる人の移動や、インド型の変異株の影響、若い世代への職域接種の拡大などは加味されていません。

西浦教授は「これは悪い場合のシナリオだが、流行を抑えた状態でオリンピックを迎えないと、結構厳しい状況になる」と指摘しています。