中国の人気ショッピングアプリ「小紅書」のＳＮＳアカウントが、天安門事件から３２年となった今月４日に「今日は何の日？」などと投稿し、その後、閲覧できない状態になっていることが分かりました。

香港メディアなどによりますと、「小紅書」は今月４日、中国版ツイッターのウェイボーで、「大声で教えて、今日は何の日？」と投稿しました。

「小紅書」側が投稿した詳しい意図は分かっていませんが、６月４日は、今から３２年前、中国・北京の天安門で民主化を求めるデモ隊が武力で弾圧され、多数の死傷者が出た「天安門事件」が起きた日にあたります。

中国政府は、この日が中国での人権弾圧の象徴として注目されることを強く警戒しており、投稿はすぐに削除されたということです。
その後、ウェイボーでは、「小紅書」の公式アカウントが閲覧できない状態が続いていて、８日時点で確認したところ、「法律およびウェイボーのコミュニティー規約に違反したとの申し立てがあり、現在は閲覧できません」と表示されています。

中国ではＳＮＳ上で軍の発表に疑問を呈したブロガーが逮捕され、懲役８年を言い渡されるなど、インターネット上の言論統制がさらに強まっています。

写真：ウェイボーより