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中村米吉「必要とされる女方になりたい」

2021年6月4日 17:33
中村米吉「必要とされる女方になりたい」

歌舞伎俳優の中村米吉さんが出演する、歌舞伎座『六月大歌舞伎』第一部「夕顔棚(ゆうがおだな)〜28日千穐楽」が3日初日を迎え、初役に臨む心境を明かしました。

物語は、のどかな田舎の風景のなか、夕涼みを楽しむ老夫婦を情感豊かに描いた演目。米吉さんは初めて“里の女”を勤めます。

演目について「坂東巳之助さんの相手で里の女を勤めさせていただきますけども、(日本舞踊)坂東流の振り付けですので、家元でらっしゃる巳之助のお兄さんと坂東流の踊りを踊らせていただくのはありがたい」と話し、初役で心がけていることは「教えていただいたことを少しでもなぞれるように、と言うことが一番大事かなと思っておりますね」と語りました。

また目指す“歌舞伎俳優像”について「特に一つのお芝居にしか出られなくなってしまいましたね。コロナの中で、そんな中でよく感じることでもあるんですけど一つのお役を掘り下げて見える物を大事にして、先輩から教えていただいたことを大事にしながら、自分なりのお役それぞれの魅力を見つけ、それをお客様に伝えられるようにやらなきゃいけない。お客様に伝わらなければ自己満足でしかないですから、でもそれが一番難しい。先輩方が当たり前のようにやっていると改めて気づかされましたね。お客様に喜んでいただけて、歌舞伎という演劇に必要な役者、必要な女方になりたいというのが一番ですね」と明かしてくれました。

【中村米吉さん】
五代目中村歌六の長男として生まれ。2000年7月 五代目中村米吉を襲名し初舞台。女方を中心に活躍しています。