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接種券、64歳以下への発送いつ?独自調査

2021年5月31日 21:14
接種券、64歳以下への発送いつ?独自調査

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言。休業要請が緩和される業種も出てきましたが、31日までだった期限は延長に。そんな中、感染収束の切り札、ワクチン接種の進捗を東京の23区に調査しました。64歳以下が打てるのはいつになるのか、解説します。

■緊急事態宣言延長…休業要請は?

緊急事態宣言の延長にともなう事業者への要請について、東京と大阪をみていきます。お酒やカラオケを提供する飲食店への休業要請は継続となります。それ以外の飲食店には夜8時までの時短要請です。これは変わっていません。

生活必需品など以外は休業要請の対象だった百貨店などの大型商業施設は、休業要請は土日のみとし、平日は入場整理などをして夜8時までの時短営業となります。

業界団体からの反発も大きかった映画館への休業要請は、東京・大阪ともに時短営業の要請に緩和され、人数制限をした上で、夜9時まで営業が可能になります。ただ、大阪では、土日は休業要請します。

遊園地やテーマパークについては、東京はこれまでと変わりません。東京・大阪ともに人数制限をした上で、夜9時までの時短営業を要請。これを受けUSJは6月1日から営業を再開しますが、大阪では土日は休業要請となります。

動物園なども、人数制限をした上で時短営業が可能になります。昨年末からずっと臨時休園が続いていた東京の上野動物園は、6月4日からおよそ5か月ぶりに再開されます。ただし事前予約が必要で、人数の制限は、通常のピーク時の10分の1程度、一日2000人に抑えるということです。

■接種の加速に期待…“一般接種”はいつ?

国による大規模接種も始まり、ワクチン接種の加速化が期待されます。国の優先接種の順番は次のようになっています。

(1)医療従事者
(2)65歳以上
(3)基礎疾患のある人/高齢者施設の従業員
(4)60~64歳
(5)一般人

そして、厚生労働省は先週、16歳~64歳の人に対しても6月中旬にワクチンの接種券を発送するよう自治体に求めました。ただ、優先順位を考えると、接種券が送られて来ても、実際に接種できるのは、まだ先となりそうです。また、先週の急な通達で、自治体への負担も避けられないものとなっています。

■64歳以下への接種券の発送時期は? 東京23区に調査

現状はどうなっているのか、東京の23区に対し日本テレビが調査し、19区から回答を得ました。

●6月中旬までの発送開始を予定している5区。
・中野区
・墨田区
・世田谷区
・江東区
・足立区

墨田区は1日から一斉に高齢者以外に向けて接種券を発送しますが、接種予約の開始時期は年齢などによってずらしているということです。

●6月下旬からの発送開始を予定している4区。
・台東区
・中央区
・葛飾区
・港区

●6月中の発送開始を予定している3区。
・千代田区
・目黒区
・江戸川区

●7月以降の発送開始を予定している1区。
・渋谷区

●未定・検討中の6区。
・杉並区
・練馬区
・大田区
・新宿区
・品川区
・豊島区

■予約開始日は年齢で段階的に…江東区のケース

江東区は6月15日から、64歳以下の区民に一斉に接種券を配布しますが、予約開始日については次のように段階的に決められています。

6月28日   高齢者・障害者施設で働く人
6月29日   基礎疾患ある55歳以上
6月30日   基礎疾患ある45歳以上
7月1日     基礎疾患ある35歳以上
7月2日~4日 基礎疾患ある全年代
7月5日~    60歳から64歳
(*60歳未満は未定)


一方、次のような自治体の声もありました。

「急に(16歳~64歳の人にも)6月中旬に発送と発表されて、正直困っている」

この自治体では、ワクチンの供給具合をみながら、まずは優先接種の人。そして、その後に接種券を発送する準備を進めていて、中には7月以降の分もありました。ところが6月中旬に発送と発表され、「区民が待てなくなってしまい、全体的に計画の前倒しを迫られている」と困惑しています。

■ワクチン接種の順番…自治体の裁量で?

29日、ワクチン接種の順番について、河野担当大臣から、インターネットの番組で発言がありました。

「7月末までに高齢者が確実に打ち終わるということを首長さんが約束してくれれば、独自の優先枠を設けて打って頂いて結構です」

つまり、自治体の裁量で順番を決めて打っていいという趣旨です。例えば、福岡市は、高齢者の接種を終えたら、次は保育士や学校の先生に打たせたいとしています。

     ◇

いよいよ接種券が一般の人にも届いてくるようになってきました。調べてみると自治体によって対応はさまざまですから、特に今の期間は、お住まいの自治体のホームページや、配布される広報誌などにきちんと目を通して、情報を確認することをおすすめします。

(2021年5月31日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)