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コロナ禍での逢瀬 竜電3場所出場停止

2021年5月27日 19:51
コロナ禍での逢瀬 竜電3場所出場停止

日本相撲協会は27日、理事会を開き、コロナ禍で不適切な行動をとった幕内・竜電(30=高田川部屋)に対し、夏場所(5月)から秋場所(9月)までの3場所を出場停止とする懲戒処分を下すと発表しました。

竜電は、新型コロナウイルス感染症予防対策の一環として外出等を原則禁止されていた、2020年3月12日~2021年1月20日までの間、合計25回にわたり女性との逢瀬等のため不要不急の外出をしていたということです。

協会はコンプライアンス委員会に処分意見の答申を委嘱。同委員会は、「高田川部屋では弟弟子に当たる勝武士が、感染によって28歳で死亡するという悲劇を経験していたのであるから、竜電には、他の協会員以上に外出禁止の遵守が求められていたというべきであって、このような道理を理解できないのでは、相撲道に反すると非難されても致し方ない」と説明。

さらに「外出禁止違反が多数回であること及び、そのほとんどが本場所中であったことのみで、厳しい非難に値するというべきである。協会の秩序と信用・名誉を著しく毀損するものであると共に、その無自覚で軽薄な行為は許し難い」とし、協会に処分意見を答申しました。

これを受け協会は、竜電に夏場所(5月)、名古屋場所(7月)、秋場所(9月)の3場所を出場停止とする懲戒処分を決定。また管理責任のある師匠・高田川親方に対しても、6か月間20%の報酬減額の懲戒処分を下しました。

取材に応じた芝田山広報部長は、竜電が理事会で謝罪したことを明かし「大変申し訳ございませんと言っていた。十分反省している」と説明しました。

協会は、改めて「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の遵守、協会が指示する行動規制の遵守を徹底するように全協会員に通知したということです。