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福島千里 4度目五輪へ「最大の目標」

2021年5月15日 22:13
福島千里 4度目五輪へ「最大の目標」

陸上の東日本実業団選手権が15日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、女子100メートルに、日本記録保持者の福島千里選手(32)が出場しました。

予選は12秒19(向かい風0.6メートル)、決勝は向かい風1.8メートルの悪条件の中、12秒33のタイムで5位。福島選手は東京五輪選考大会である日本選手権の参加標準記録には届かなかったものの、「肉離れから復帰、走れたことはよかった。手応えはあったかなと思う」と振り返りました。

今年で33歳になるベテラン・福島選手。日本選手権では100mで7連覇を達成、3大会連続五輪出場など、長年にわたって女子短距離界をけん引してきました。しかし、近年は両足のアキレス腱などの故障に苦しんでおり、去年は日本選手権への出場も逃しています。

4大会連続の五輪出場を目指す福島選手ですが、東京五輪に出場するためには、選考会である6月末の日本選手権への参加が不可欠。出場するためには、最低でも11秒84のタイムをクリアする必要があります。

福島選手は、「まずは日本選手権。土俵に立たないことには何を言ったって外野なので、しっかり頑張っていきたい」と力を込めました。

さらに東京五輪に個人として出場するためには、五輪参加標準記録の11秒15を突破し、日本選手権で3位以内に入らなければなりません。参加標準記録の11秒15は、現在福島選手が持つ日本記録よりも0秒06速いタイムです。

このタイムについて、「(数字は)高いですね。高いなって(思うように)なってしまった自分がまず情けないですけど、1番近いところにいたはずなので」と悔しさをにじませた福島選手。それでも「最大の目標は五輪。陸上をやらせてもらっている以上、目指さないわけにはいかない。120%で戻るつもり」と力を込めて語りました。