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NY株 決算内容悪い銘柄大幅に売られ反落

2021年4月29日 7:23

28日のニューヨーク株式市場は、決算内容が悪かった特定の銘柄が大幅に売られるなどして、ダウ平均株価は反落して取引を終えています。

28日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比164ドル55セント安い3万3820ドル38セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も39.19ポイント下げて、1万4051.03で取引を終えています。

この日は、バイオ医薬品大手「アムジェン」が大幅に売られ、相場を押し下げました。前の日の取引終了後に発表した決算の内容が悪かったことが売られた要因とみられ、同じように決算内容が市場予想よりも悪かった航空機大手「ボーイング」も大幅に売られ、相場の重荷となりました。

一方、FRB(=連邦準備制度理事会)が会合の結果、ゼロ金利政策と量的緩和策を維持することを全会一致で決めたことで、市場には、引き続き景気回復を後押しする政策が続くとの見方が広がりました。景気に敏感とされる建設機械大手「キャタピラー」や、決算内容もよかったクレジットカード大手「ビザ」などが買われ相場を支えました。

市場関係者は、「今夜はバイデン大統領が議会演説で、富裕層への増税を原資とした低所得者層などへの追加の経済対策案を示す予定で、議会の理解を得られるかなどについて市場は注目している」と話しています。