収監中のロシアの野党勢力指導者ナワリヌイ氏について、面会した弁護士は１９日、健康状態が悪化していると明らかにしました。

ロイター通信によりますと、面会した弁護士はナワリヌイ氏ついて「痩せて弱々しくなり、歩くのも大変そうだ」などとした上で、「状態は悪化しているだけだ」と明らかにしました。

また、ナワリヌイ氏は主治医による診療を求めたものの、当局側に受け入れられず、ハンガーストライキを続けているということです。

一方、刑務当局は声明で、ナワリヌイ氏を受刑者用の病院に移送したと説明した上で、健康状態は満足いくもので、同意を得て「ビタミン剤」が処方されているとしています。

ナワリヌイ氏の健康悪化を巡っては、欧米諸国がプーチン政権に対し人道的な扱いと釈放を求めていて、応じない場合には何らかの責任を負うと警告しています。