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クライミング 1年ぶりに観客入れての大会

2021年3月29日 18:53
クライミング 1年ぶりに観客入れての大会

スポーツクライミングのリードジャパンカップが28日、千葉・印西市で行われ、決勝が行われた最終日の28日は約1年ぶりに観客を入れての大会となりました。

クライミング協会は、厚労省のガイドラインよりも厳しい独自の計算法などで収容可能人数などを算出。そのため、観客の数は最大150人。

新型コロナの対策としては、マスク着用や手指消毒はもちろんのこと座席は一つ空けて使用し大声は出さないこと、そして、観客一人ひとりに健康チェック表が配られ、座っていた座席を明確に記載してもらったうえで、退場するときに回収するなど徹底した管理が行われました。

男子決勝の課題は高さ約14m、最大傾斜は約160度で、多くの選手が苦戦を強いられる中、優勝したのは奈良県出身、16歳の吉田智音選手でした。

吉田選手は、前回のリードジャパンカップでは2位でしたが、この1年で急成長を見せ、去年10月のユース選手権でも優勝。シニアの大会に参加できるようになってまだ2年目です。家には低いながらもクライミングの壁があり、コロナ禍でも練習は欠かすことはなかったといいます。

「(優勝は)信じられない気持ちです。目標は5位くらいだったので。今後はワールドカップの決勝に安定して残れる選手になりたい」と話し、久々の観客を入れての大会には、「止まってしまったときに声援が力になった。声援を聞くとアドレナリンが出て頑張れる」と笑顔で語りました。

東京オリンピックに内定している楢崎智亜選手はコンディション不良で今大会を欠場、原田海選手は準決勝で敗退しています。