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香川真司「勇気と元気与えたい」全文公開

2021年3月11日 21:19
香川真司「勇気と元気与えたい」全文公開

サッカー留学のため中学・高校時代を仙台で過ごした、サッカー元日本代表の香川真司選手(31)が、東日本大震災から10年の日に、被災した東北に向けてコメントを寄せました。

兵庫県神戸市出身の香川選手は小学5年生の時、当時所属していたクラブの監督に、宮城県仙台市を拠点として活動する「FCみやぎバルセロナ」へのサッカー留学を勧められ、中学校入学のタイミングで仙台へわたりました。

高校2年生の時、飛び級でU-18東北代表に選ばれると、出場した国際大会のMVPに選出、プロから注目を浴び高校生でセレッソ大阪に入団しました。

以下、香川選手コメント全文

仙台の皆さん、東北の皆さんこんにちは、香川真司です。今年で東日本大震災から10年が経ちました。あの日は僕も日本にいたので、いまだにすごく頭の中に残っています。10年が経った中でまだまだ震災によって苦しまれている方々がたくさんいると思います。

僕自身、中学校・高校と仙台で過ごし、今自分のキャリアを踏めているのも、そこでの時間が自分の土台となって、今もギリシャで戦い続けている要因です。これからも微力ながらスポーツ・サッカーを通して東北の皆さん、仙台の皆さんに自分なりにできることを継続してやっていけたらいいなと思っています。

東北に住み、東北の人たちと出会い、本当に皆さんの優しさを僕は肌で感じました。今こういう状況の中で僕自身ができることは、皆さんに対して少しでも恩返しをすることだと思っています。

微力ではありますが、これからもサッカーを通して、スポーツを通して仙台・東北の皆さんに勇気と元気を与えられるように頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。そしてこれからも一緒に頑張っていきましょう。

写真左:日刊スポーツ/アフロ
※FCみやぎユース時代の香川真司選手(2005年3月撮影)

写真右:アフロ
※2021年2月7日撮影