“慰安婦”国際司法裁への提訴慎重に 韓国
韓国の鄭義溶外相は3日、元慰安婦の女性と面会し、日本側との元慰安婦をめぐる問題について、国際司法裁判所(=ICJ)への提訴は慎重に検討しなければならないとの考えを伝えました。
鄭義溶外相は3日午後、韓国外務省で元慰安婦の李容洙さんと面会しました。李さんは日本側との元慰安婦をめぐる問題について、国際司法裁判所に提訴し、解決を目指すよう求めました。
これに対して、鄭外相は、提訴について「慎重に検討しなければならない問題」だとして、今後、ほかの元慰安婦からも意見を聞き、解決策を模索する方針を示しました。
文在寅大統領は1日の演説で「被害者中心主義の立場で、解決策を模索する」と強調していて、その方針を踏まえた動きとみられます。
一方で、ことし1月、日本政府に対し、元慰安婦らへの賠償を命じた裁判の原告側の弁護士は、3日、NNNの取材に対し、国際司法裁判所への提訴には否定的な考えを示していて、元慰安婦側の立場には、ばらつきがあります。